AIを利用した次世代型最適設計システム OASIS AI 

OASIS AI事例

遠心圧縮機のインペラー設計最適化

使用ソフト TURBOTIDES社: TurboTides

< 課題 >

TURBOTIDES社は、コンプレッサーやファン、ポンプ、タービンのTurbo 設計ソフトウェアを有しています。テスト ケースとして、Karin Impeller 設計の改善プロジェクトで使用された遠心圧縮機のインペラーが定格条件下で既存の設計に対して、更に効率を絞り出せるかどうかの確認を行いました。

< 解決策 >

定格運転状態において、設計圧力比は維持したインペラー効率の向上を目的とした Turbo設計ツール TurboTidesに OASIS AIを導入し、最適化を実施しました。設計エンジニアは、1設計変数と関連する制約条件を特定し、設計目標を指定し、最適化プロセスを開始するボタンをクリックするだけで、許容される時間とコンピュータリソースで最適な設計を見つけることができます。

設計変数
・ 子午面のハブ・シュラウド各曲線形状
・ インペラーの羽根形状(シュラウド角度分布、ハブ角度分布)
 

▲ 最適化前後のインペラー形状

運転条件
・ 入口圧力: 101,325Pa
・ 入口温度: 15℃
・ 質量流量: 4kg/s
・ 設計圧力比: 4.7
・ 回転数: 23,363rpm
・ 作動流体: 空気
 

< 結果 >

TurboTidesの既存設計より インペラーの効率を0.8%向上することに成功しました。また、最適化の付加価値として設計圧力比を4.7から4.89に向上することができました。

▲ 羽根角度分布

 

▲ 圧縮機インペラーの子午面形状