形状最適設計機能をオールインワンパッケージ Sculptor
Sculptor 4.0 (2021年4月リリース)新機能の概要
Optimization Control Centerに多目的最適探査機能にCHEETAHを搭載
Optimization Control Centerの最適化探査機能の強化として、宇宙研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所で開発された、多数目的設計探査アルゴリズムを搭載し、多目的形状最適化機能を実現しました。
▲ 図1 : CHEETAH 選択メニュー CHEETAHを選択のうえ、下記のようにCHEETAHを使った最適化探査のための設定を行います。 ▲ 図2 : CHEETAH設定の例 CHEETAHの操作方法につきましては、オンラインヘルプ「Optimization Control Center (OCC)」-「Methods」-「CHEETAH」ならびに、参考資料CHEETAH設定をご参照ください。 |
メッシュのスムージング機能が一部変更になりました。
V3.9で搭載されました、メッシュモーフィングにより変形されたメッシュの品質改善や、STLなどのサーフェス形状の改善を行うための機能が追加されます。本機能は、オープンソースソフトウェアであり米国サンディア国立研究所で開発されたMesquite (メスキート) を使用するためのGUIとして、2か所から使用することができましたが、V4.0では、メッシュ品質確認機能(Element Qualityメニュー) の「Mesh Smoothingタブ」からのみ提供され、V3.9で提供されていました、最適化・パラスタ機能(Optimization Control Center)の「Mesquite タブ」 は使用できなくなりました。 ▲ 図3 : Element Quality Dialog Mesh Smoothingタブ |
Sculptor 4.0.1.5 (2021年9月リリース)新機能の概要
CHEETAH実行時の処理に関する小さな問題点を解決
CHEETAHを使用した最適設計探査で目的関数を計算する過程における微細な問題点を解消しました。
Back2CAD機能の強化
オプション機能となっておりますBack2CAD機能に関しまして、ジオメトリモーフィングにおけるロバスト性強化しモーフィング後形状の品質を向上する機能改善を行いました。
モーフィング制御点グループ設定機能を改善
Rotation(回転)モードのグループにおいて、各制御点ごとに係数を設定可能になりました。この機能の搭載により、グループに入力した数値に対して、制御点ごとに異なる回転角度で移動する設定が可能になりました。
制御点グループを設定する Control Point Groups ダイアログにおいて、グループのタイプをRotateに切り替えた時の画面を図4に示します。タイプ切り替えのラジオボタンをクリックすると、その下にある制御点毎の係数設定画面の設定項目が切り替わり、「heta Coefficient」の欄が有効となります。ここに制御点毎に係数を設定することにより、設定した制御点グループに数値が与えられた際に、制御点毎に係数に応じた変位を割り当てます。
▲ 図4 : 制御点グループダイアログにおけるRotationモード設定
OCCのExternel Analyzerタブにおいて「Save Progress」設定を追加
最適設計やパラメータスタディにおいて、流体・構造ソルバや内製プログラム等により目的関数(性能値)を計算する設定を行う External Analyzerタブにおいて、「Save Progress」チェックボタンを追加しました。このチェックボタンにチェックが入っている場合は、最適設計や実験計画法におけるワークフロー実行時に、計算毎に設計変数と目的関数をリストに追加してリアルタイムでcsv出力されてゆきます。
図5にExternal AnalyzerタブにおけるSave Progress チェックボタンを示します。
▲ 図5 : OCCのExternal Anaalyzer タブにおけるSave Progress チェックボタン(赤枠)