圧縮性流体用高速計算ソルバ V-FaSTAR
- ◆ JAXA(宇宙航空研究開発機構)開発の「FaSTAR」を高機能化した高い信頼性を誇る超高速流体解析ソルバ
- ◆ 主要なHPCクラウドサーバー(京・FOCUS・IBM-SoftLayerなど)と自社サーバーをCCNVにより自由に切り替え計算可能なクラウドアプリケーション形式
- ◆ CPUコア数・ジョブ数で料金が変わらないフラット料金制を採用し、繰り返し計算の多い最適設計に対しコストメリットが大
FaSTARはJAXAが、空力データベースを迅速に構築して宇宙航空分野での研究開発を促進することを動機に開発したCFDソルバです。本ソフトの特長は以下の通りです。※
- ・データ構造等のチューニングと行列計算法の工夫による超高速計算
- ・標準検証問題で確認された高い予測精度と多数の適用事例で検証された信頼性
- ・適用対象に応じて最適な乱流モデルや数値解法を選択可能
- ・非構造格子の採用により航空機外部流れや風洞装置等の内部流れの解析が可能
FaSTARの計算時間の検証のため、3次元の翼流れの解析を実施した結果、FaSTARは他商用ソフトに比べ、計算時間が約1/10であり、FaSTARの計算高速性が確認できました。※
※ http://repository.tksc.jaxa.jp/dr/prc/japan/contents/AA0064967014/64967014.pdf?IS_STYLE=jpn、
https://fastar.chofu.jaxa.jp/specification.htmlより抜粋
ヴァイナスは、このFaSTARをベースに高機能化した『V-FaSTAR』をリリースします。
V-FaSTARの特長
- 超高速計算による開発期間の短縮:
数百万メッシュ以下の小中規模モデルなら数時間以下での解析が可能 - PCによる解析の実行:
CADモデル作成・メッシュ作成から解析・結果処理・図面化まで1台のPCでの作業を実現 - 適用可能な対象:
● 自動車・バイク・航空機などの外部流れ空力解析
● 車体や機体の開発に用いる風洞試験装置内流れ解析
● 自動車のドアミラー、スポイラー、タイヤ回りなどの部品に特化した空力解析 - 最適設計による製品性能の向上:
形状モーフィング・最適化解析と組み合わせた設計目的に応じた最適化設計に適用可能 - ライセンス料金負担軽減:
CPUコア数・ジョブ数に依存しないライセンス料金体系の設定 - 既存商用ソルバーとの差別化:
クラウドコンピューター(FOCUS、IBM-SoftLayerなど)への完全対応、CCNV-Application Libraryへの登録、社内サーバとクラウドサーバの使い分けによる実行環境とハードウェア投資コストの抑制を実現