AI機械学習を利用したPOD/DMD解析システム VFBasis

新バージョンVFBasis2.1の機能

新バージョンVFBasis 2.1では、可視化データの生成機能が大幅に強化され、詳細な流れの分析が可能となりました。

データリダクション機能の強化

任意の物理量でのPOD/DMD解析に対応

複数のモードデータを組み合わせた可視化ファイルの生成

データリダクションモジュール

近年、CFDデータの大規模化に伴い、データの転送や可視化に膨大な時間がかかったり、ハード制約上取り扱えないなどの問題に直面することがあります。
データリダクションモジュールはこれに対応するため、大規模な3次元可視化データを、同領域における粗いメッシュの可視化データに変換するプログラムです。大規模データの高速可視化や効率的なデータ共有を実現します。

対応データ形式(CFD結果データ)

・ FV-UNS
・ Ensight-Gold ←New!
    Ensight-Gold形式のデータにも対応可能です。

使用可能なメッシュトポロジー
(OpenFOAMで確認済み)

・直交格子
・テトラ
・ポリヘドラル

圧縮率の目安はGUI上で調整可能です。

 

読込み時間実測結果

・リダクション後の読み込み時間はリダクション前の1/30~1/40となりました。
・ FV-UNS形式は他のフォーマットよりもさらに短時間での読み込みが可能です。

リダクション前後での可視化結果比較

全体的な流速分布はよく一致しています。
サンプルデータでは総格子数、データ容量がともに1/100程度となりました。

リダクションデータへのモード分解

リダクションデータに対してもモード分解が可能です。
2次元円柱のデータでは、リダクション前後の空間パターンはよく一致しました。

任意の物理量での解析

個別の物理量のモード分解

流速や圧力などの各物理量に対し、個別にモード解析が可能となりました。
物理量ごとにさらに詳しい分析が可能となります。

液面の変動のモード分解

流速や圧力以外のデータのモード分解に対応するようになり、汎用性が拡張されました。
例として、VOF法により得られた気相体積率を対象として各モードの液面変動の可視化結果をご紹介します。
図の色は液面高さを表しています。液面に発生する波紋を周波数ごとに分解して波の発生パターンを特定しました。

 

入力データ

St=0.23のモード St=0.19のモード St=0.17のモード

※任意の物理量での解析はFV-UNS、EnSight-Gold、OpenFOAMの入力データに対応します。

再構成機能

再構成機能は出力したモードデータを重ね合わせた可視化データを生成する機能です。
可視化データは入力データの時間に対応して出力され、入力データと再構成データの比較を行うことが可能です。

多くのデータを少ないデータで表現→データ処理の効率化を実現

500ステップのデータを80個のモードデータに変換し可視化データを再構成した例をご紹介します。
この流れでは、80個のモードで元データの現象がよく再現されています。

元データ(500個の時間データの情報) 再構成データ(80個のモードデータの情報)