2014年度の弊社ユーザー会 『VINAS Users Conference 2014』(以下、ユーザー会)を、東京コンファレンスセンター・品川において2014年10月9日(木)、10日(金)の2日間に渡って開催致しました。2日間で延べ合計400人を超える弊社製品のユーザー様、ならびに弊社製品をご検討頂いているお客様などのご来場を賜り、成功裡に終了致しました。本年のユーザー会では、メインテーマである『大規模・最適設計・ワークフローマネージメントのための総合ソリューション』のもとに4つのテーマに関する専門セッションと7つのワークショップを展開しました。
一橋大学イノベーション研究センター センター長・教授の延岡 健太郎様から“製造業におけるものづくりと価値づくりのマネジメント:コア技術と意味的価値の重要性”と題して、企業による付加価値創造の要因としてのものづくりと価値づくり、コア技術としての持続的な独自性、消費財と生産財における意味的価値などについてご講演を頂きました。更に、大きい市場・成長する市場ではなく、存在価値・顧客価値を誇れる市場への展開や、価値づくりにおける新商品企画開発プロセス、研究開発の位置づけ等に触れられ、顧客価値創出と徹底的な技術蓄積が価値作りに求められていることをお話頂きました。
東京大学生産技術研究所 教授 加藤 千幸様から「大規模流体解析の産業応用~現状と今後の展望~」と題してご講演を頂きました。スーパーコンピュータの処理速度の向上とその限界、スーパーコンピュータ利用による大規模LES解析のフィジビリティ・スタディ、更にLES解析におけるgrid generationの重要性と、自動車空力解析の事例を説明頂きました。
慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 准教授 白坂 成功様から「世界で起きているシステム開発方法論の革新」と題してご講演を頂きました。システムエンジニアリングを構成する「システム設計」「インテグレーション」「評価・解析」「システムズエンニニリング管理」の4つのポイント、システムズエンジニリングの世界動向、更に方法論として進化したモデルベースド・システムズエンニニリング(MBSD)と自動車におけるMBSDの導入状況の説明を頂きました。
海外から10名、国内から20名のゲストスピーカーを招聘し、以下の4つの専門セッションで、欧米の開発元による最新製品情報や国内外のユーザー様による事例などをご発表頂きました。
・ Day 1 ホール A : CFD プリ・ポストプロセス
ホール B : 最適設計・ワークフロー・SDM
・ Day 2 ホール A : ターボ機械最適設計とオープンCFDソルバ
ホール B : HPCクラウドコンピューティングと高速計算技術
弊社代表取締役社長 藤川によるオープニングプレゼンテーションでは、弊社が提唱しているクラウドを活用した新たしい設計スタイルであるタブレットエンジニアリングやオープンソースの利用促進、CFDオートメーションを促進するCFD解析結果自動評価システムであるDesign Adviserについて説明致しました。
更に弊社からは、創業以来のコアサービスであるCFDプリ・ポストプロセスの業務効率化、軽量化コンサルティング、最適設計ワークフローの構築、ターボ機械最適設計コンサルティング、高速計算コンサルティングなどの発表を行うと同時に、エンジニアリング軽量化やターボ機械、エンジン総合設計などの専門性の高い最適設計や高度なワークフローの構築などの発表を致しました
メインセッションに参加頂いたお客様のコメントのいくつかを以下にご紹介致します。
今年は、ユーザー会メインセッション開催日前日の10月8日(水)にFieldView Advance、TURBOdesign、ICE-Reporter、Pointwise Entry及びT-REX Basic&Advanced、Phoenix、HElLYXの7ワークショップを、各製品の開発元からプロダクトマネージャーを招聘して開催致しました。
ワークショップのご参加者から頂いたコメントのいくつかを次にご紹介致します。
来年の弊社ユーザー会「VINAS Users Conference 2015」は、2015年10月10月14日(水)・15日(木)の2日間 東京コンファレンスセンター・品川にて開催する予定です。国内外の適用事例、開発元ならびに弊社による最新製品情報をお届けします。開催日が決まり次第ご案内致しますので、是非皆様のご参加をお待ち致しております。
【開催予定】 VINAS Users Conference 2015
2015年10月14日(水)・15日(木)
東京コンファレンスセンター・品川 5F大ホール