今回のセミナー・演習の内容を実務作業の順番に従い報告致します。最初に、FrontFlow/blueとのメッシュファイル書式の親和性の高いPointwiseを用いて、流動解析用メッシュ生成のデモと音響解析用メッシュ生成の演習を行いました。Pointwiseによる有限要素法ソルバFrontFlow/blue用の豊富なメッシュ生成の経験に基づくノウハウを反映した演習内容となっています。次に、操作の簡便なGUIを有する統合インターフェースFrontWorkBenchを用いて流動解析、音響解析の入力条件設定を行いました。引き続いて、FOCUSスパコン上で合計48ノード(576コア)を使い、FrontFlow/blueでのLES非定常流れ場解析、FrontFlow/blue-ACOUSTICSでの音響解析を実施しました。業界初の取り組みとして、日々の研究開発や設計業務への適用を想定して、皆様の業務環境に相当する大阪会場と神戸市のFOCUSスパコンシステムをネットワーク環境で接続した実践的な内容と致しました。特に、セキュリティレベルが高いクラウドコンピューティング環境に対するリモート実行支援システムCCNV(Cloud Computing Navigation System)を活用することで、クライアント機とFOCUS間のデータ転送やジョブの実行を簡便に行いました。最後に、グラフィックスピードの大幅な向上と大規模並列計算の可視化に群を抜いたパフォーマンスを実現したFieldViewを用いて、非定常流れ場解析と音響解析の結果を可視化しました。その際、可視化用データをFOCUSサーバー上でバッチ処理することにより、データマネジメント新機能「XDBワークフロー」を実現して、大規模データに対する効率的な可視化評価を体験頂きました。
また、本セミナーの会場で頂いたご質問に対する回答(Q&A集)は 下記URLにてご覧頂けます。
セミナー会場の様子 | 質疑応答の様子① | 質疑応答の様子② | 質疑応答の様子③ |