流体解析用 高品質メッシュジェネレータ Fidelity Pointwise
TECH VISION - ヴァイナスユーザー様による適用事例ハイライトニュース
最適設計のためのメッシュ生成専用サーバーの開発事例 | ボックスファンの設計最適化 | |
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【資料提供】 パナソニックエコシステムズ株式会社 |
【資料提供】 ターボ機械協会 |
適用事例
事例:柔軟な構造格子のトポロジ設計
東北大学 山本・古澤研究室では、マルチフィジックス非定常流動計算ソルバ 数値タービン を開発し、ターボ機械の流れ現象に関する研究を行っています。この計算に使用される格子は、Pointwiseで作成した拡張H型格子を採用しています。この拡張H型格子は、翼面周りにO型トポロジの特徴を持ちます。また、H型トポロジに比べ格子点の偏りが少ない格子分布を実現し、かつブロック数を最小化(1流路=1計算ブロック)できることが大きなメリットです。これは、数百から千を超えるような総翼枚数を持つ多段のタービン・圧縮機のすべての流路を同時に計算する大規模シミュレーションにおいて、その翼間流路に対する構造格子として適切なメッシュトポロジになります。
▲上図はH型トポロジです。翼の前縁と後縁から上下方向に格子の偏りがあります。下図は拡張H型格子です。前縁からコの字型に構造格子の1辺を定義することで、翼面周りにO型トポロジの格子が配置され、翼周りの格子点解像をキープしつつ、全体にスムーズな格子分布を実現します。
▲上図は拡張H型格子のブロック形状です。下図はその中間断面の格子形状を表示しています。水色で色分けされている面は、6面から定義される構造格子ブロックの出入口部分にあたります。これらの面がコの字型になっていることが分かります。
出典:VINAS Online Users Conference 2021 における東北大学 大学院情報科学研究科 助教 博士(情報科学)宮澤弘法様によるご講演「ターボ機械マルチフィジックスCFDにおける計算格子と可視化」