2013年度の弊社ユーザー会 『VINAS Users Conference 2013』(以下、ユーザー会)を、東京コンファレンスセンター・品川において2013年10月10日(木)、11日(金)の2日間に渡って開催致しました。2日間で延べ合計480人の弊社製品のユーザー様、ならびに弊社製品をご検討頂いているお客様などのご参加を賜り、過去最大規模での開催となり成功裡に終了致しました。本年のユーザー会では、メインテーマである『高精度・大規模解析・最適設計のための総合ソリューション』のもとに4つのテーマに関する専門セッションと3つのワークショップを展開しました。
独立行政法人理化学研究所 計算科学研究機構 コーディネーターの伊藤 聡様から、“スーパーコンピュータ「京」の概要と産業利用”と題して、世界最高レベルの性能を誇るスーパーコンピュータ「京」の産業利用の現状と今後の取り組みに関する基調講演を頂きました。また、産官学に開かれている「京」を中核とする革新的HPCIシステムを、基礎科学から産業応用まで幅広く活用するための制度の整備に触れられ、更に2020年頃に実現を目指すエクサプロジェクトのご説明を頂きました。
東京大学生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター長・教授 加藤 千幸様から「FrontFlow/blue(FFB)による大規模な実用計算の最新成果」と題してご講演を頂きました。FFBの概要とその基礎検証結果をご説明頂いた後、”自動車の空力計算”、”船体の推進抵抗予測・自由表面解析“、”ポンプ吸込み水槽の水中渦の発生予測”を適用事例として取り上げられ、FFBによる大規模な実用計算の最新成果をご発表頂きました。
海外から17名、国内から18名のゲストスピーカーを招聘し、以下の4つの専門セッションで、欧米の開発元による最新製品情報や国内外のユーザー様による事例などをご発表頂きました。
・ Day 1 ホール A : オープンソースとCFD Big Data
ホール B : 軽量化と信頼性向上のための設計業務効率化
・ Day 2 ホール A : 航空宇宙・重工業分野におけるCFDの応用と最適化
ホール B : HPCクラウドコンピューティングと高速計算技術
弊社からは、創業以来コアサービスとしておりますCFDプリポストプロセスの業務効率化、軽量化やターボ機械、エンジン総合設計などの専門性の高い最適設計や高度なワークフローの構築などの発表を致しました。また、弊社のHPCクラウドコンピューティングの設計実用化に関するサービスであるHPCクラウドコンピュータにCFDアプリケーションをプリインストールしたSaaS型サービス「V-SaaS」、そして「CCNV(Cloud Computing NaVigation System)」による複数HPCサービスの利用簡素化やタブレット端末による設計者同士の情報共有の迅速化を実現する最新のコンセプトに対して、ご参加者から高いご関心を頂きました。
本セッションのご参加者から頂いたコメントのいくつかを以下にご紹介致します。
今年は、流体解析用高品質メッシュジェネレータPointwise、CFDインテリジェント・ポストプロセッサFieldView、多目的最適設計プロセス統合化システムPhoenixの3つの製品のワークショップを、開発元からプロダクトマネージャーを招聘して、ユーザー会前日の10月9日(水)に開催致しました。
ワークショップのご参加者から頂いたコメントのいくつかを次にご紹介致します。
来年の弊社ユーザー会「VINAS Users Conference 2014」は、2014年10月9日(木)、10日(金)の2日間 東京コンファレンスセンター・品川にて開催致します。国内外の適用事例、開発元ならびに弊社による最新製品情報をお届けします。是非皆様のご参加をお待ち致しております。