開催のご報告

ご挨拶 - 株式会社ヴァイナス 代表取締役社長 藤川 泰彦   英国Engys社 ゼネラル・マネージャーDr. Eugene de Villersのセッション   ご挨拶 - 株式会社CAEソリューションズ 代表取締役 今木敏雄
ご挨拶 - 株式会社ヴァイナス
代表取締役社長 藤川 泰彦
  英国Engys社 ゼネラル・マネージャー
Dr. Eugene de Villersのセッション
  ご挨拶 - 株式会社CAEソリューションズ
代表取締役 今木敏雄

さて、弊社では株式会社CAEソリューションズ様と共催で「英国Engys社開発のOpenFOAM®の強化版HELYXの紹介セミナーを、先日12月3日(於神戸FOCUS)、4日(於品川)にて開催し、会場満席のうえ大盛況のもとで終了致しました。
HELYXはEngys社によるOpenFOAM®の強化版で、標準OpenFOAM®より機能強化された機能とソルバGUIとマニュアルを整備することで、OpenFOAM®を初めて利用する設計者にも直観的に使えるようにした製品です。
OpenFOAM®の利用では、約60%の時間がプリプロセスとポストプロセス部に費やされており、特に標準に付属された無料版メッシュジェネレーターでは業務に大きな困難を伴っているのが現状です。弊社ではこうした問題を効果的に解決するために『Pointwise』『FieldView』を利用して実行できるGUI『Helyx-SAS』に、強化版OpenFOAM®の『Helyx-Core』のオープンソースをバンドルして使用料金80万円でリリースを開始しました。
今回のセミナーでは、Helyxを設計実務で利用するために、Engys社 Dr. Eugene de VillersからHELYX最新版の機能の他に自動車、船舶、鉄道などにおける数々の適用事例を紹介し、また併せて、Helyx-SASのGUIからのPointwiseメッシュのダイレクト入力、HELYXの実行、FieldViewのダイレクトな起動によるポストプロセスといったPointwiseとFieldViewを利用することによる大きな利便性をデモを交えて紹介しました。

こうしたHelyx-Coreを含めた総合的なOpenFOAM®の利用サポートのご要望にお応えするために、OpenFOAM®に関する運用サポートで日本でもっとも長年の実績を持つ(株)CAEソリューションズと、OpenFOAM®実行のためのプリポスト技術で長年の実績がある(株)ヴァイナスの両社による強力なパートナーシップによってソルバからプリ・ポストまで強力な総合サポートをご提供させて頂きます。

詳細につきましては(株)ヴァイナスまたは(株)CAEソリューションズのホームページをご覧頂くか、各社の営業担当までお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

  • ※ OpenFOAM®はESIグループが現在著作権を所有する、C++言語で書かれたCFDオープンソースソルバのライブラリ集です。
  • ※ Helyx-SASのPointwise/FieldView接続部については(株)ヴァイナスが販売・サポートを行います。
  • ※ HELYXは(株)CAEソリューションズが販売・サポートを行います。

【お問合せ先】
●Helyx-SAS、FieldView、Pointwise、CCNV等の製品およびセミナー開催全般に関するお問合せ先
株式会社ヴァイナス 営業部
【本 社】TEL: 06-6440-8111(代) 【東京支社】TEL: 03-5791-2643(代)
Helyx-SAS:/seihin/helyx-sas/index.html
FieldView:/seihin/fieldview/index.html
Pointwise:/seihin/pointwise/index.html
CCNV:/seihin/ccnv/index.html

●HELYXに関するお問合せ先
株式会社CAEソリューションズ PLM事業部
TEL: 03-3514-1506
URL: http://www.cae-sc.com/

プレゼンテーションセッション   Q&Aセッション   デモセッション
プレゼンテーションセッション   Q&Aセッション   デモセッション

よくあるご質問

1.Adjointでは壁面付近から最適化が実行されているが、その箇所のメッシュはあらかじめ細かく配置しておく必要がありますか?
1.今回紹介したHVACのモデルでは、壁面メッシュはY+=20程度で配置しており、同程度で実行可能です。プレゼンテーションの実行例では、実際にはフリーウェアのBlenderも組み合わせてモーフィングも行なっています。
2.Adjointでの最適化計算の実行時間はどの程度ですか?
2.通常の解析の約3~4倍になります。感度や目的関数の設定で変わってきます。なお、今回のプレゼンテーションでの実行例では100万要素で5時間程度です。
3.音響連成解析の実行例はありますか?
3.ヨーロッパの自動車メーカーで実行例があります。LESで実行する必要がありますので、かなり細かいメッシュが必要となり、またHelyx Coreでは乱流モデルやアルゴリズムなど、まだ改良が必要な段階です。
4.キャビテーションモデルについては実績がありますか?
4.ヨーロッパのポンプメーカーでのコンサルティングで開発が進めています。
5.カップルドソルバで並列数が増えると並列化効率が下がっているように見えますがなぜでしょう?
5.テストケースではメッシュ規模が小さいため、並列化効率がよくありませんでした。大規模な解析では高い並列化効率が発揮できることを確認していますが、ノード間通信が多くなるので、カップルドソルバではこれがネックになります。
6.熱伝導モデルをHelyxで実行できますか?
6.ソルバ自体はほぼ完成していますが、GUIへの組み込みは来年夏ごろを予定しています。他の機能より高い優先度で開発を進めています。
7.移動境界メッシュのモデルは公開版OpenFOAM®から改良していますか?
7.はい、境界条件での取り扱いなどで大幅に改良を施しています。