VINAS Users Conference 2010 開催レポート

(株)ヴァイナスは、2011年度のユーザー会 『VINAS Users Conference 2011』(以下、ユーザー会)を、東京コンファレンスセンター・品川において2011年10月20日(木)、21日(金)の2日間に渡って開催し、本年度は昨年の参加者を大幅に上回る2日間で延べ500人を超えるお客様にご参加を頂きました。

本ユーザー会では、メインテーマ「高精度・大規模解析・最適設計のための戦略的ソリューション」のもとに、第1日は「ポストプロセッサ/CFD最適設計(Ⅰ)」と「軽量化技術と構造性能の最適設計技術」を、第2日は「プリプロセッサ/航空宇宙・ターボ機械・他、最適設計(Ⅱ)」と「高速計算技術とクラウドコンピューティング」をタイトルに掲げ、CFD/CAEの最新技術と適用事例の紹介から成る4つのメインセッションを実施しました。 海外から11名、国内から18名のゲストスピーカーを招聘し、自動車・自動車部品から航空宇宙、船舶さらに複写機や医療機器にいたる幅広い業界の適用事例をご発表頂き、参加されたお客様からは高いご評価を頂きました。

以下に、お客様から寄せられた声をご紹介させて頂きます。

  • 自社以外の業種・業界における適用事例に今まで接する機会がなかったので、大変参考になりました。
  • ユーザー適用事例が、CFD/CAE業界の中でも非常に進んでおり、大規模化と高精度化に向かう先端技術の動向とその実例を聞けて有益でした。
  • 国内ユーザーによる構造最適化の適用結果の製品展示があり、分かりやすかったです。
  • 他社の適用事例を聞き、自社でも大規模化・高精度化・高度化を図らなければならない、という思いを強くしました。
  • 汎用商業ソルバによる大規模CFDにおける業務効率化だけでなく、オープンソースソルバによるCFDプロセスのコンサルティングの実施を希望します。

また、今年は、エンジニアリング分野のクラウドコンピューティング時代の到来に先駆けて、「高速計算技術とクラウドコンピューティング」セッションを開催し、大規模並列計算の設計実務への適用に向けて産・官・学を代表する方々からご講演を頂き、セッションでは熱心な意見交換と質疑応答が行われました。

さらに、メインセッションと並行して開催したFieldView、Pointwiseの各製品のワークショップでは、開発元の技術サポート担当者より説明を受けながら、最新バージョンをハンズオン形式で実際に操作頂きました。お客様からは各製品を設計実務でより適用させ使いこなすためのノウハウを習得できたとの声を頂き大変好評でした。

初日セッション終了後に開催された懇親会では、沢山のお客様やパートナー企業などの関係者の皆様にご歓談を頂き、ユーザー間の情報交換や開発元を交えての意見交換が行われるなど、大盛況のうちにユーザー会は終了致しました。

来年度は、メインセッションと同時開催ではなく、より多くのお客様にご参加いただけるよう、メインセッションとは重ならない時間で開催予定ですので是非ご期待下さい。