ここが見どころ
このページでは、本コンファレンスのCAE/CFD各分野における見どころについて下記の通りご案内させて頂きます。
- オープニング [DAY 1/9:30-10:00]
- 基調講演 [DAY 1/17:30-18:30]
- 特別講演 [DAY1ホールA/16:35-17:15]
- オープンソースとCFD Big Dataプログラム [DAY1 ホールA]
- 軽量化と信頼向上のための設計業務効率化 [DAY1 ホールB]
- HPCクラウドコンピューティングと高速計算技術 [DAY2 ホールB]
- CFD最適設計とワークフローマネジメント[DAY2 ホールA]
- ターボ機械設計 [DAY2 ホールA]
- 高度流体物理のCFD [DAY2 ホールA]
- マルチフィジックス(連成解析技術) [DAY1 ホールB]
- CAEのためのCAD面自動修復&CADデータ変換ツール[DAY1 ホールB]
ここが見どころ─オープニング [DAY 1/9:30-10:00]
製品性能向上のためにCAE/CFDを利用する研究開発部門にとって、高精度予測を低コスト・短期間で行うことは普遍的な課題です。しかし近年はクラスタサーバーの導入コストの低下や、比較的容易に利用できるようになったクラウドコンピュータの普及により、HPC計算インフラを幅広く選択利用できるようになってきました。
またさらに様々なオープンソースや高機能化した商用ソフトを目的毎に使い分けることにより、日常解析や高精度解析等を合理的に実施できるようになってきました。オープニングセッションでは、(株)ヴァイナスの事業活動の報告と、日常設計で設計部門でクラウドコンピュータやオープンソースコードを利用する際のメリットと運用成功のためのポイントについて述べます。
ここが見どころ─基調講演 [DAY 1/17:00-18:00]
独立行政法人 理化学研究所 計算科学研究機構 コーディネーターの伊藤 聡様より、京コンピュータの産業利用の現状・実績・ケーススタディー等を中心に、京コンピュータの概要を最初にご説明頂き、産業利用における今後の取り組みなどの京コンピュータの最新情報をご講演頂きます。
更に、次世代スーパーコンピュータ戦略分野の観点から、CFD/CAE分野に限定せずに広い視野に立って、産業利用における取り組みをお話し頂きます。
ここが見どころ─特別講演 [DAY1ホールA/16:35-17:15]
東京大学生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター長・教授 加藤 千幸 様より『FrontFlow/blueによる大規模な実用計算の最新成果』をテーマにご講演頂きます。
FrontFlow/blue は非圧縮流体の非定常流動を高精度に予測可能なLarge Eddy Simulation(LES)に基づいた汎用流体解析コードです。形状適合性に優れた有限要素法による離散化を採用し、ファン/ポンプ等の流体機械や複雑形状周りの非定常乱流解析および流れから発生する騒音の予測が可能です。
本ユーザー会では、スーパーコンピューター「京」や「FX-10」上で実施したFFBによる実用計算の最新成果をご講演頂きます。
ここが見どころ─オープンソースとCFD Big Data [DAY1 ホールA]
CFDインテリジェントポストプロセッサFieldViewと流体解析用高品質メッシュジェネレータPointwiseを中心としたセッションです。
大規模CFD並列解析を実行されている方、FieldViewで大規模並列可視化をご利用・ご検討中の方、複雑なジオメトリへのロバストなCFD解析メッシュ生成にPointwiseをご利用・ご検討中の方へ是非ご聴講をお勧め致します。
また今回はオープンソースCFDソルバへの適用事例についても多数ご紹介致します。
- 海外事例としてカナダW.R. Davis Engineering社様からは、戦艦や航空機から放射される熱赤外線予測の解析事例において、CADからCFD用メッシュを半自動的で生成することで、解析プロセスを効率化した事例をご発表頂きます。発表者のChris Sideroff氏は、元Pointwise社員で高度なメッシュ生成テクニックを駆使しています。
- 千代田化工建設(株)様からはプラントエンジニアリング分野におけるOpenFOAMでの高精度解析を可能とした大規模なメッシュ生成と可視化事例を、一般財団法人 電力中央研究所様からは複雑な燃焼現象をFrontFlow/redにより高精度解析した事例をご紹介頂きます。また、(株)三井造船昭島研究所様からは、Pointwise・SCULPTORとOpenFOAMによる最適設計用の船舶モデルのメッシュを構造格子で生成した事例をご紹介頂きます。
- 独立行政法人理化学研究所様からは、PCからプライベート/パブリッククラウド、スパコンに至るまでの様々な種類の計算機資源を活用し、実設計において迅速な意志決定を支援するCAEを実現するためのアプリケーション開発の視点について、FieldViewによる可視化事例を交えてご紹介頂きます。
- FieldView開発元のIntelligent Light社からは、ハードウェアのコストを抑えたうえで詳細なCFD解析結果を得ることができる新しい設計ワークフローの提案について発表致します。
- さらにIntelligent Light社の先行技術開発グループから、1000億格子規模の解析モデルによる高揚力輸送機と風力発電のCFD性能予測について、並列処理やバッチ処理を利用した効率的な大規模CFD可視化についてご紹介致します。
- Pointwise開発元の米国Pointwise社からは、高品質な境界層メッシュをロバストに生成する3次元T-REXとアドバンシングフロント法による高品質なサーフェスメッシュを生成するテクニックを中心に、新機能情報やメッシュ生成を効率化した事例をご紹介致します。
- 今年はUGM前日の10月9日に『FieldView ワークショップ』『Pointwise ワークショップ』を開催いたします。それぞれ午前はEntryコース、午後はAdvancedコースとして、最新バージョンによる最新可視化技術や高精度なメッシュ生成について、初心者の方からパワーユーザーの方までご満足いただける内容となっています。いずれも開発元のサポート&コンサルティング担当技術者が実践的なテクニックをハンズオン形式でご紹介させて頂きます。VINAS Users Conferenceでの特別企画で参加費無料です。是非ご参加ください。
ここが見どころ─軽量化と信頼向上のための設計業務効率化 [DAY1 ホールB]
軽量化と強度剛性の両立に取り組んでおられる方には是非ご聴講をお勧めし ます。特に、薄板構造の開発や設計に取り組んでいる方は必見です。さらに 懇親会では、ご講演者様と直接ご意見交換をして頂くことでTOSCAに対する生 の声をお聞き頂けます。
- (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター 様からは、薄板構造の軽量化と 非線形領域での最大荷重の増大を両立に成功した、車体牽引装置取付け構 造の最適化の事例をご発表頂きます。荷重伝達構造を考慮した新設計手法 の導入の道筋をつけることに成功され、ホワイト・イン・ボディー開発へ の適用部位拡大の可能性をご紹介頂きます。
- 公益財団法人 鉄道総合技術研究所 様からは、安全性・快適性・強度の向 上と軽量化の両立にご活用頂いた、鉄道車両構体の最適化に関する事例を ご発表頂きます。作業性の高いGUIと既存のFEMソルバを活用で最適化の省 力化に成功し、車両構体の最適構造の探索のため高負荷部の形状の最適化 への取り組みをご紹介頂きます。
- TOSCA開発元のドイツFE-DESIGN社からは、ビジネスディベロップメントと コンサルタントエンジニアが来日し、最新機能や海外の技術動向について 発表予定です。
ここが見どころ─HPCクラウドコンピューティングと高速計算技術 [DAY2 ホールB]
弊社が創業以来蓄積してきた大規模高速計算プログラムを高速化・安定化するための手法と運用方法をご紹介し、これらの技術を活用した弊社の技術支援サービス、ならびにクラウドコンピュータ環境を利用して設計部門でも安全かつスムーズに数値解析業務を実行、管理する手法をご紹介致します。
- HPCクラウドコンピュータの設計実用化を支援する”CCNV”をご紹介致します。CCNVによりWindows上のGUIでLinuxサーバー(自社サーバーや多種多様なクラウドサーバー)を簡単に利用することが可能となります。また、高速ファイル転送機能で数倍から十数倍のファイルの高速転送が可能となります。
CCNVは当日、フリー体験コーナー&サポートコーナーで、ご体験頂けます。 - 神戸大学様からは第一原理電子状態計算の一手法であるFMO法を用いた高速計算技術の創薬への適用についてご紹介頂きます。
- 東京大学様からは、固体力学分野において、京コンピュータやFX10の適用事例のご紹介や並列化技術と複雑な問題を安定して解くためのマトリクスソルバ技術についてご紹介頂きます。
- 弊社発表より、内製コードやオープンソースコードのクラウドへの移行、並列化、マトリックス高速化及びロバスト性向上のためのソリューションや適切なコンピュータリソースを見積るクラウド利用コンサルティングサービスをご紹介致します。
- 協賛メーカー各社様から大規模高速計算の事例を発表頂きます。
・日本アイ・ビー・エム(株)様からは、米国のクイズ番組に出場した質疑応答システムWatsonの技術的インパクトとその医療への応用をご紹介致します。
・エヌビディア ジャパン様からは、様々なデバイスから3D CADやCAEの可視化を可能にするGPUのリモート化・仮想化技術をデモを交えてご紹介致します。
・米国Amazon Web Services社様からは、NASA,CERN,JAXA様等におけるAWS HPCクラウドの先進適用事例をご紹介致します。
ここが見どころ─CFD最適設計とワークフローマネジメント[DAY2 ホールA]
流体分野の最適設計・ワークフロー構築を行う強力なシステム、ならびに大規模・複雑化する最適設計技術の実務設計への適用事例をご紹介いたします。
高品質なメッシュ・CADモデルのモーフィング技術をもとに流体最適設計の工数を大幅に削減するSCULPTOR、グローバルなプロジェクト設計を強力に支援するワークフロー構築支援ツールPhoenixの最新情報と適用事例について発表致します。
- (株)三井造船昭島研究所様からは、Pointwise-SCULPTOR-OpenFOAMの連携による船型開発の事例をご紹介します。自由曲面の滑らかさを維持するSCULPTORのメッシュモーフィング機能ならびに最適化オプション機能「OCC」を活用した、効率的な最適設計プロセスにご注目ください。また、OpenFOAMをソルバとした最適化・パラメータスタディをお考えの方にも参考になる情報をお聴き頂けます。
- SCULPTOR開発元の米国Optimal Solutions Software社からは、目標形状にメッシュを自動適合させる新機能「Shape Matching」の詳細をデモを交えてご紹介します。簡単な流体構造連成が可能になるほか、リバースエンジニアリングや製造誤差の影響検証など、従来のCFD解析の枠を超えて適用対象が拡がります。
- Phoenix開発元米国Phoenix Integration社からは、製品ライフサイクルに大きく貢献する解析業務を、より高度な最適設計を実現し効率化を図るためのワークフロー構築、最適化、モデルベースシステムエンジニアリング(MBSE)などを統合化した最新Phoenix製品の詳細をご発表頂きます。
- NASA JPL(Jet Propulsion Laboratory)様からは、DARPA(国防高等研究計画局)F6プロジェクトにおいて様々なケースを細分化して開発が進められているスペース・システムで利用されているModelCenterの適用発展事例をご発表頂きます。
- 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)様からは、ロケットの打ち上げ時の飛行経路シュミレーションにおいて、ワークフローを共有することで協業企業との連携を実現、大幅な工数短縮をModelCenterとCenterLinkの組み合わせで達成した事例をご発表頂きます。
ここが見どころ─ターボ機械設計 [DAY2 ホールA]
ターボ機械の性能向上と設計業務効率化をお考えの設計者の方向けのセッションです。今年は自動車空調用のブロワとタービン・圧縮機の適用事例を中心として、ターボ機械流体設計統合システムTURBOdesign Suiteの最新情報をご紹介致します。
- 仏Valeo Thermal Systems社から、車内空調用のブロワをTURBOdesign1の逆解法により設計し、CFDによる性能確認により効率と静寂性を向上した事例をご発表いただきます。シロッコファンに近いインペラ翼形状をボリュート流路を含めて検討されています。
- TURBOdesign開発元ADT社からは、次期バージョンTURBOdesign Suite 5.3で機能強化される、粘性流れ逆解法による翼設計モジュールTURBOdesign2と遷音速圧縮機や低圧タービンへの適用事例を、英国ロンドン大学(UCL)教授を務めるMehrdad Zangenehより解説いたします。ガス/蒸気タービン軸流圧縮機、ジェットエンジンに関連した技術者の方へお勧め致します。
ここが見どころ─高度流体物理のCFD [DAY2 ホールA]
CRUNCH CFDは、従来の汎用CFDソルバでは対応不可能な流体現象を解析することを目的に開発されました。高精度かつロバストな流体解析を実現するソルバ技術を採用しており、ユーザー様ご講演と開発元発表ではその利点が活かされております。CFD応用の最先端を是非ご聴講下さい。
- 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙輸送ミッション本部様は、将来の宇宙輸送用エンジンとしてロケットとラム・スクラムジェットの複合サイクルエンジンの研究を行われています。本エンジン内での高速気流による圧縮性が影響する複雑な燃焼現象をCRUNCH CFDを用いて解析した事例を紹介致します。
- 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)情報・計算工学(JEDI)センター様からはCRUNCH CFDをAmazon AWS上で試用した成果をご紹介致します。開発においては解析対象が多岐にわたるため、計算資源への要求も変動が極めて大きくなりますが、この負荷変動を吸収する手段としてAWSに注目されています。産業応用に関するHPC運用手法の新しい道標を示されました。
- CRUNCH CFD開発元の米国Combustion Research and Flow Technology(CRAFT Tech)社からは、リメッシュ機能とカスタマイズ機能UDFを併用した宇宙機の飛行制御シミュレート例、固体壁面接触を模擬するためのImmersed Boundary法の流体機械狭窄部流れ解析への応用事例、固有直交分解を非定常流れでの形状最適化に応用した事例を報告します。
ここが見どころ─マルチフィジックス(連成解析技術) [DAY1 ホールB]
MEMSデバイス設計等、複数の物理場の連成現象を無視できない設計課題をお持ちの方にご聴講をお勧めします。OOFELIE::Multiphysicsを用いて難易度の高い強連成解析を、設計段階で適用した事例を豊富に紹介いたします。
- 東京大学 先端科学技術研究センター様から、「静電駆動MEMSマイクロアクチュエータの微小光学応用」と題し、OOFELIEを使って設計した静電駆動型のMEMS光ファイバスイッチや画像ディスプレィ用スキャナ、分光器用シャッタなどの研究開発事例を紹介頂きます。
- OOFELIE::Multiphysics開発元のベルギーOpen Engineering社からは、欧州や米国などの海外ユーザの最新適用事例を発表します。また次期バージョンに向けた新機能の開発計画を紹介します。
ここが見どころ─CAEのためのCAD面自動修復&CADデータ変換ツール[DAY1 ホールB]
TransMagic R10ではGUIとメッセージが日本語化され、CAD間でデータ変換を行う際に発生する面の抜け落ち・重なりなどの不具合修正などが
よりが簡単に実行できるようになりました。
曲面に関する専門知識がなくても、インストレーションしたその日か不具合修復機能などをご利用頂けます。今回は、開発元のTransMagic社から、MagicCheckなどの新機能を説明させていただくと同時にフリー体験コーナーでは、日本語化されたTransMagic R10 Sp1を実際にお使いくことで、特別なトレーニングなしでその場で即TransMagicを使用して、不具合修復機能などを体験して頂けます。
- TransMagicの開発元である米国TransMagic社のCTO(最高技術責任者)Mr. Craig Dennis から、最新バージョンR10 Sp1の最新機能を利用したCFD/CAE用のウォータータイトなモデルの作成手法、大規模モデルの高速変換事例などをご紹介します。更に、実際にR10を使用して面の専門知識のないCFD/CAEの専門家でも簡単にデータ変換と面修復 行い、操作性の良さをデモでご覧頂きます。