ご質問への回答集(Q&A)

ポストプロセッサ/CFD最適設計(Ⅰ)   プリプロセッサ/航空宇宙・ターボ機械・他、最適設計(Ⅱ)
軽量化技術と構造性能の最適設計技術   高速計算技術とクラウドコンピューティング

ご質問への回答集(Q&A)

ご質問への回答集(Q&A) INDEX

Pointwise による効率的な大規模メッシュ生成

発表者:米国Pointwise社 副社長 Mr. Richard J. Matus, Ph.D.

1. GlyphではTCL/TKを使用しているが、オブジェクト指向言語の採用計画はありますか?
1. 短期間での対応は出来ないが、Pythonの導入を検討しています。
2. ターボ機械の応用の際、CGNS形式でグリッドを出力すると、周方向への周期境界条件の属性フラグが消える不具合を経験しています。
2. ご指摘の問題を認識しています。改善対応を致します。

North American Eagle Project - Pointwiseを活用した空力設計による自動車最速記録への挑戦

発表者:米国Boeing Commercial Airplanes社 航空宇宙エンジニア Mr. Darren Grove

3. 横風の影響、すなわち、近寄り主流のヨー角の感度解析を行っていますか?
3. 発表では割愛しましたが、感度解析を行っています。その結果として、車体安定性に問題が無いことを確認しました。
4. 空力評価の結果から、抵抗の主原因である車輪支持構造変更のコンセプトを提案しています。そのコンセプトを車体設計に反映する計画がありますか?
4. あります。CFDによる空力評価結果を、車体構造に応用します。

高精度流体解析ソルバCRUNCH CFDの新機能開発と最新応用事例

発表者:米国Combustion Research and Flow Technology(CRAFT Tech)社
     研究員 Mr. Jai Singh Sachdev, Ph.D.

5. 従来のAUSMと発表内容の低速型AUSM(SLAU)との差異は?
5. SLAUは高マッハ数で従来AUSMより安定で、低マッハ数でより低散逸かつシンプルな計算スキームです。
6. 移動境界のようなメッシュ変形時の時間精度は何次精度ですか?
6. 1次精度です。
7. 液滴と気相の間の熱伝達は考慮されていますか?
7. 熱伝達と、蒸発時の潜熱を考慮しています。
8. 発表された混相流モデルは、市販コードに含まれていますか?
8. 現在はこの機能は市販コードに含まれていません。2012年中に導入する予定となっています。

ターボ機械最適化設計のためのTURBOdesign Suite 最新情報のご紹介

発表者:英国Advanced Design Technology社 取締役 Prof. Mehrdad Zangeneh

9. 次期バージョンに搭載されるボリュート設計モジュール(TURBOdesign Volute)は、どのような入力条件でボリュート形状を計算するのですか?
9. ボリュート入口(ディフューザ出口)の速度分布を入力条件とします。原則として定常・一様な流れの分布を計算します。一様でない流入分布の場合は、CFDなどで求めた速度分布をもとに、舌部からの展開角(アジマス角)による速度分布として指定します。
10. TURBOdesign Voluteで部分流量(off-design)での設計検討は可能ですか?
10. 可能です。ただしTURBOdesign Voluteで求められる形状は、単一流量点での計算で求められますので、設計点性能との両立を果たすためには多目的最適化を行うことが前提となります。
11. 1次元設計でのボリュート設計に比べてTURBOdesign Voluteの優れている点を教えてください。
11. 設計手法としては、2次元で領域の流れを検討することによる設計精度の高さが挙げられます。
また、設計結果を3次元CAD形状として出力されるので、設計結果の解析・試作への展開が効率的に行うことができます。

マルチフィジックス・シミュレーションへの新しい挑戦

発表者:ベルギーOpen Engineering社 ゼネラルマネージャー Mr. Pascal De Vincenzo

12. "Oofelie"の名称の由来を教えて下さい。
12. Object Oriented Finite Element Led by Interactive Executor を省略して製品名としています。マルチフィジックス対応を念頭に置き、有限要素法を独自開発のオブジェクト指向言語を用いてコーディングする試みからOofelieが生まれました。そのコンセプトを製品名に表しています。
13. マルチフィジックスの代表として、FSIに関して質問をします。強連成実現の手段として、二つの異なる物理を同一の行列で連成する以外の手段が考え付きません。しかしこれは、流体と構造で異なるソルバを用いた場合に不可能です。Oofelieではどのように実現しているのでしょうか?
13. まず、非定常解析の同一時刻において、流体と構造を連成しています。時間差のあるタスキ掛けのようなアルゴリズムでの反復法は用いていません。また、強連成を実現するアルゴリズムはOofelieに固有の技術です。残念ながら、機密性のため、詳細を説明することが出来ません。

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